Design
もう手に入らない欅の柱や梁と
世界の名作家具が織りなす上質な空間。
夏は蝉しぐれを聞きながら、
冬はストーブの炎を眺めながら
優雅なひとときをお過ごしください。
古民家とは思えない明るい室内。
しかも徹底した断熱で
暖かい家に蘇りました。
集落にありながら、広大な敷地面積と河岸段丘の上に建つという特殊な立地から、まるで室内にいると森のなかにぽっかり浮かんでいるような錯覚さえ覚える『SEN』。リノベーションの際に周囲からの視線を徹底的に遮断することで、プライベートな空間を創り出しました。その上で風景を切り取る大きな窓を配置。古民家でありながら自然光を極限まで採り入れた明るい室内では、自然との一体感を満喫できます。ダイニングの床材は蔵で何十年も眠っていた古材。襖や障子には、300年以上の歴史がある小国和紙が使われています。
建築設計は古民家再生に精通した
Y建築設計の熊谷善紀氏。
熊谷 善紀Y建築設計
1973年長野県松本市生まれ。一級建築士。東京理科大学卒業。2008年より長野県松本市にて独立。現代建築設計やプロデュースを行うのと並行し、各地域特有の古民家の再生・曳家・移築・プロデュースを数多く手掛ける。古民家再生自社事業として町家や土蔵をリノベーションし、街の景観保持活動に努めている。
基本設計とディレクションは
自遊人の岩佐十良。
岩佐十良
1967年東京生まれ。武蔵野美術大学在学中に会社を創業し、のちに編集者に転身。2000年、雑誌「自遊人」を創刊。2014年、新潟大沢山温泉にオープンした『里山十帖』では、総合ディレクションを担当し「グッドデザイン賞BEST100 」を受賞。自社で運営するホテルだけでなく、他社のホテルやレストランの企画・ディレクション、運営支援を行うなど活動は多岐に渡る。多摩美術大学客員教授。武蔵野美術大学客員教授。2021年〜グッドデザイン賞審査委員を務める。
【主な受賞歴】
2014年 里山十帖『グッドデザイン賞BEST100』『ものづくりデザイン賞』、2017年 『Forbes 地方を変えるキーマン55人』選出、2019年 箱根本箱『グッドデザイン賞BEST100』、2020年 講大津百町『クールジャパン・マッチングアワード2019』特別賞受賞