里山十帖にも夏がやってきました!
今週から新潟名物の「なす」料理がスタート。農家のごんべいさんが「できたよー」と持ってきてくれました。
「えっ?どこになす?」と思われるかもしれませんが、右側のおすし、実はなす。もはや里山十帖名物になりつつあります。
お客様のなかには「いちばん美味しかったのはなすずし」という方も多く、「なすの寿司を食べるためにリピートしちゃった」という方もたくさんいらっしゃいます。
実は新潟、なすの作付面積が日本一。しかも種類だけで23以上あるといわれているんです。長いの、丸いの、白いのetc。東京では見たこともない在来種がたくさんあります。
ただし、それらのほとんどはスーパーに並ぶことも、旅館の夕食になることもありません。なぜなら「自家消費」されているからです。
今では貴重な伝統野菜。何が大変かといえば、種屋さんで種を売っていないこと。では種はどうしているかというと、基本は自家採取。量産できないのでスーパーには並びません。当然、東京に出荷されることもありません。
しかも野菜は植えたら一気に育って一気に収穫を迎えます。旅館で使うにはハイリスク。なにしろメニューが考えられないのです。
里山十帖ではお客様から「メニューはどのくらいの頻度で変わるのですか?」とよく聞かれるのですが、答えは「常に」。山菜や野菜は旬が一瞬なので、メニューも毎日のように変わります。キッチンは大変ですが、新潟の本当に美味しいものを味わっていただくために頑張っています。
7月から9月は里山十帖名物の「なすづくし」。毎日5〜6種類のなすがさまざまな料理になって登場しますが、このなすを集めるのは実は大変。なにしろ毎日入荷するなすの種類が違うので、それによって「なすづくし」のなす料理も変化していきます。
地味だけど滋味。その裏には地味な「食材を集める」という活動があります。そんなことも思いながら、料理を食べていただければ幸いです。
【里山十帖 予約情報】
夏休み、紅葉シーズンの週末、年末年始の予約が満室に近づいています。7月・8月の平日も5割以上のお部屋をご予約いただいています。ぜひお早めにご予約ください。
http://bit.ly/1W2zB2Q
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