『茶懐石 温石』杉山乃互
『農+(ノーティス)』今津亮
『和の食 樹翠』佐藤翔
『里山十帖』桑木野恵子
~「日本海が表日本」だった時代へのオマージュ。~
4人のシェフが隠された新潟の魅力を探ります!
2019年からスタートした「NIIGATAプレミアムダイニング」は、県境を超えて新しいステージへ。静岡県からは予約が全く取れない『茶懐石 温石』の杉山乃互さん、前職が農業研究者だったという『農+(ノーティス)』今津亮さんをお迎えして、「NIIGATA & SHIZUOKA プレミアムダイニング 2024」として開催。まだ新潟県人が活かしきれていない新潟の魅力を探ります。
新潟県の参加シェフは、上越・高田で新潟の魚の可能性を追求している『和の食 樹翠』佐藤翔、「世界ベストベジタブルレストラントップ100」で世界13位にランクインした『里山十帖』の桑木野恵子。
4人のシェフが新潟県産の食材だけを使い、静岡の知見を取り入れながら、新潟の食文化を新しい料理として表現します。
テーマは「表日本」。その昔、日本海の各都市は北前船の寄港地として栄え、まさに「表日本」でした。その後、物流が鉄道や高速道路に変わると太平洋側が「表日本」に。時間軸により異なる2つの表日本、その豊かさの違いと価値観を表現するのが今回のテーマです。
すでに4人による研究と試作が行われていますが、単なるコラボレーション・ディナーと異なるのは、料理の面白さ以上に文化的視点が深いこと。新潟にお住まいの方はもちろん、文化・歴史に興味をお持ちの方にもぜひご参加いただきたいイベントです。
なお静岡県といえば、料理人で知らない人はいない『サスエ前田魚店』があります。
店主の前田尚毅さんは「できあがる料理をイメージしながら魚を処置する」ことで有名で、料理の前にすでに前田さんが料理していると言っても過言ではありません。それが静岡県に「魚で有名なレストラン」が多い理由でもあり、その多くが予約困難店になっています。つまり静岡の魚料理は「漁師と魚店と料理人」のコラボレーションによって成り立っているのです。
その考え方を学び、「もっと新潟の魚の可能性を探ろう」というのも、今回のイベント趣旨。前日の3月11日には新潟県能生漁港で、『サスエ前田魚店』の前田尚毅さんによる講演会も並行して開催されます。こちらの講演会は入場無料。ぜひ、新潟県内のレストラン関係者、水産業関係者にご出席いただきたいと思っています。
【イベント概要】
『NIIGATA & SHIZUOKA プレミアムダイニング 2024』
日時:3月12日 14時体験イベントスタート 17時・20時 夕食スタート(二部制)
会場:里山十帖 新潟県南魚沼市大沢1209-6
問合せ:0570-001-810(JIYUJIN HOTELSコンシェジュデスク11:00〜17:00)
主催:公益社団法人 新潟県観光協会
参加費 49,500円(税込)+1泊朝食代金(客室と宿泊人数により料金が異なります)
※参加は宿泊+夕食のみです。日帰りの参加は受け付けておりません。
※当日、夕食前に予定されているイベント体験費を含みます。
※アルコールペアリング、またはノンアルコールペアリングの料金を含みます。
【参加シェフ】
●杉山 乃互『茶懐石 温石』
1984年に焼津に生まれ、高校卒業後に東京の茶懐石の名店『和幸』に弟子入り。修行後に実家である『茶懐石温石』を継ぐ。焼津の名店『サスエ前田魚店』より毎日魚を仕入れ、その魚を使った料理を得意とし、地元はもとより県外、海外からのお客様からも信頼を得ている。掛川資生堂アートハウスなどとのコラボにも携わっている。ジャパンタイムス主催「Destination Restaurants」選出、「The Tabelog Award」ゴールド受賞。「ゴ・エ・ミヨ ジャポン」に掲載され、地方にありながら全国より毎日ゲストが訪れる懐石料理店。素材にこだわり、その味わいを活かした料理を得意とする。
●今津 亮『農+(ノーティス)』
1985年、埼玉県春日部市出身。高校在学中、農と食の産地をまわり毎日新聞社毎日農業記録賞を受賞。東京農業大学卒。都内北イタリア料理店、和食店にて基礎を学ぶ。企業研究者で国内外の農業指導・調査、食品開発を経て、三方原台地の赤土や晴天率・遠州のからっ風等の自然条件の世界的な魅力に惹かれ静岡県浜松市で『農+』を立ち上げる。畑から植物の生理を活かし野菜の味わいを引き出す栽培方法を実践。2017年にレストランを開業。焼津の『サスエ前田魚店』さんのお魚と滋賀県の精肉店『サカエヤ』さんのお肉を使わせていただき、日々勉強させていただいています。著書あり。
●佐藤 翔『和の食 樹翠』
料理好きの両親の影響を受け、日本料理人を志す。高校卒業後、東京へ。河豚料理店にて修業。2010年より村田 吉弘氏に師事し、『赤坂 菊乃井』にて修業。同時に茶道流派 江戸千家 大内 宗心、本山 宗晴より詫び寂びの心を学ぶ。東京都内のフランス料理店、鮨店、京都の日本料理店で研鑽を重ね、2020年『和の食 樹翠』独立開業。
●桑木野 恵子『里山十帖』
埼玉県出身。『里山十帖』料理長。オーストラリア、インドなど世界各地を巡りアーユルヴェーダの哲学や食、ハーブ、スパイスについて学ぶ。地に根付く食文化・風土、雪国の暮らしを肌で感じながら、「ローカル ガストロノミー」を料理に表現。2020年「ミシュランガイド新潟 2020 特別版」で一つ星を獲得。「ゴ・エ・ミヨ ジャポン」でテロワール賞、ジャパンタイムス主催「Destination Restaurants」選出。2023年「We’re smart green guide」の「世界ベストベジタブルレストラン トップ100」で世界13位、同時に「Best Lady Vegetable Chefs」受賞。
【3月12日 イベントスケジュール】
14:00 里山十帖に集合
雪中茶会にて皆さまをお迎えします。
自然の中で煎茶を一服。
15:00 チェックイン
お部屋へご案内。
夕食までごゆっくりお過ごしください。
16:00 「賽の神」まつり
「ハレ」の行事。
無事に一年を過ごせるよう願いを込めて。
17:00 / 20:00 ディナー
一夜限りのプレミアムダイニング。
4名のシェフによる饗宴をお楽しみください。
― フリータイム ―
7:30〜9:30 朝食
お好きな時間にお越しください。
心と身体にじんわり沁みる朝食をご用意します。
11:00 チェックアウト
※屋外で体験するイベントがありますので、暖かい服装でお越しください。
※貸出し用の長靴をご用意しますが、サイズに限りがございます。必要に応じてご自身のスノーブーツ・レインブーツをお持ちください。
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