和歌山県岩出市にある「Villa AiDA」、小林寛司シェフの呼びかけで始まった「G.G project 〜感性の授業〜」。
里山十帖と自遊人は、事務局と1日目のランチ(お弁当)、そして2日目の朝食を担当(あとディナー時のお米を炊くことも)。和歌山県有田川町が日本一の収穫量を誇る「ぶどう山椒」の畑で「天空の棚田」を見下ろしながら、アウトドアランチを楽しんでいただきました。
実はこのランチ、地元のお母さんたちとの共同作業。有田川に伝わる郷土料理をベースにしているのですが、里山十帖のキッチンスタッフが加わって、調味料をすべて地元の天然醸造のものに切り替えて、さらに砂糖を極力使わないで作りました。
よく田舎で「田舎料理は砂糖をたくさん入れるから甘いのよ〜」と聞きますが、これはけっして昔からの味ではありません。高度成長期まで砂糖は超貴重品。田舎ではなおさらで、砂糖をドバドバ入れるようになったのは、スーパーの特売チラシに砂糖が登場するようになってからなのです。
里山十帖では、砂糖や添加物の入った調味料を一切使いませんが、それは本来の味と食材の味を引き出すため。「せっかくいい食材なのだから、砂糖をあまり使わずに料理しましょうよ。必然的に塩分も減るので健康にもいいし」的な話を地元のお母さんたちに里山十帖チームはしていたのでした。
それにしても、この後の夕食が素晴らしかった! 実はこの会、ただのディナーイベントではありません。「高校生に地域の食の素晴らしさを知ってもらおう」と、小林シェフが日本のトップシェフに声をかけて実現した前代未聞の食育イベント。
ゲストに山椒畑を見てもらったり、山々のシュロの木を見てもらったり、和紙でのクラフト体験をしてもらったのも、ディナーを通じて有田川町をより深く知ってもらうための伏線。メインは高校生とシェフが一緒に料理を作ってサービスするという「夕食」なのです。
参加した高校生は、有田中央高校の食育コース2年生15名と清水分校11名の合計26名。料理は素晴らしいクオリティーで、高校生にとって、夢の授業であったことは間違いありません。
今回のイベントで学んだこともたくさん。私たちにとっても「夢の授業」。里山十帖もますます頑張っていきます!
G.G project 〜感性の授業〜
発起人
小林寛司 Villa AiDA
共感して集まったシェフ&スタッフ
川手寛康 Florilege
楠田裕彦 メツゲライクスダ
高田裕介 La Cime
菊池博文
北崎裕 里山十帖
桑木野恵子 里山十帖
空間デザイン
河野芳寛 Herb+
事務局
里山十帖&自遊人
和歌山県有田川町
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