新しく開業する「10 Stories Stay」。温泉を楽しめるのは魚沼、尾瀬、松本ともに共通していますが、お風呂の大きさや楽しみ方はそれぞれ異なります。
実は「10 Stories Stay UONUMA」は、以前にご紹介した「自遊人」のオフィスに併設されています。当初は社員専用温泉のつもりでしたが、「社員専用にするには贅沢すぎる」ということで、客室も併設した経緯があります。源泉かけ流しの大露天風呂もあるのですが、なにより自慢なのが男女それぞれに設けられた2つのサウナ。オートロウリュ式のボナサウナとミストサウナで、ミストサウナも「ちゃんと汗をかく」温度になっています。
つまり「温泉施設」というより「温泉もあるサウナ施設」といったほうが正解。なので「温泉でのんびり」というより「サウナで頭をキリッと切り替えながら仕事をしたい!」という方の滞在に向いています。
「10 Stories Stay MATSUMOTO」は、施設そのものに温泉はありません。でもそのかわり、温泉マニアにとって垂涎の仕組みが用意されています。浅間温泉は「仲間湯」と呼ばれる共同浴場が14軒もある、実は東日本有数の「湯街」。観光客は入れない「仲間」の湯なのですが、その「仲間湯」のひとつに入れるようになります。湯街の日常を体験していただこうという仕組みです。もちろん浅間温泉内には一般的な日帰り温泉施設もあるので、そちらに行っていただくことも可能です。
「10 Stories Stay OZE」は、温泉に重点は置いておらず、「温泉もある」という程度の施設です。源泉かけ流しの小さな内湯が施設内にあり、目の前の日帰り温泉施設「白銀の湯」にも入れるのですが、魚沼や松本と比べるとそれほどコンセプチュアルなわけではありません。ただし一般的な「心地よさ」とか「快適さ」という点では松本より使いやすいかもしれません。なにより「白銀の湯」が目の前ですし、館内に内湯があります。釣りや登山の拠点、仕事の拠点と考えるならば「十分」と感じていただけるでしょう。
ということで、写真は「10 Stories Stay UONUMA」の温泉&サウナ。「社員の福利厚生施設」でもあるので、毎日、僕も「日常」で利用します。みなさん、サウナでお会いしましょう!
里山十帖 クリエイティブディレクター
岩佐十良
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