実は尾瀬の一部は新潟県魚沼市であることをご存知でしょうか? 尾瀬ヶ原のすぐ北側、三条の滝や渋沢温泉小屋のあたりが魚沼市。そして魚沼からは尾瀬沼へ行くこともできるんです。しかも楽チンに! それが「魚沼尾瀬ルート」。
今年は開通が遅れていましたが、7月1日からアクセス可能になった「魚沼尾瀬ルート」を、昨日7月2日にチェックしてきました。
魚沼尾瀬ルートの起点は銀山平のすぐ近く「奥只見湖」の船着場。なんと魚沼尾瀬ルートは船で尾瀬口まで行きます。その後、尾瀬口からはバスで御池を経由して、沼山峠へ。トレッキングは沼山峠からスタートします。
尾瀬ヶ原、尾瀬沼に入るルートは群馬県側の鳩待峠や一ノ瀬が有名ですが、その2つよりはるかに楽チンに尾瀬沼に到着するのが沼山峠ルート。尾瀬沼の手前、大江湿原までわずか30〜40分。アップダウンも緩やかで、スニーカー+斜め掛けバックでも余裕で行けてしまいます(ただし天候急変に備えて雨具の用意を)。
大江湿原は尾瀬ヶ原よりも花が美しいことで知る人ぞ知る場所。鹿の食害が広がっているなか、大江湿原は鹿が入り込まないように保護されているため、本来の尾瀬の姿が楽しめるのです。
昨日の大江湿原は一面のワタスゲ。かわいらしい白いワタがふわふわと風に舞っていて、さらにびっしりとニッコウキスゲのつぼみが。あと2〜3週間で一面は黄色いニッコウキスゲに覆われることでしょう。
休憩は尾瀬沼のほとりにある長蔵小屋か尾瀬沼ヒュッテへ。本当は長蔵小屋別館のカフェの雰囲気が最高なのですが、今年の営業は「未定」とのこと。売店でアイスを買って食べました。
トレッキングというより「散歩」に近い魚沼尾瀬ルート。ただし唯一の難点があります。それは船とバスの本数。今年は1日わずか2便。しかも前日までの予約制。9時25分発の船に乗って沼山峠を目指し、沼山峠15時発のバスで戻ってくる、日帰りの場合はそれしか選択肢がありません。
里山十帖からの利便性を考えると、塩沢インターから高速道路に乗って沼田インター経由で大清水・一ノ瀬登山口から尾瀬沼に入るほうが早くて便利だったりするのですが……それは船でアクセするという楽しさがカバーするという感じでしょうか。
いずれにしても里山十帖の翌日、尾瀬へふらりと行くというはけっこうオススメ。ぜひ検討してみてください。
【魚沼尾瀬ルートの理想的タイムスケジュール】
7:30 里山十帖発
9:00 奥只見湖駐車場。身支度をして、スロープカーで奥只見湖のダムサイトを見ながら船着場へ。(スロープカーは100円。スロープカーを使わずに歩いて行くこともできます。歩くと約15分)
9:25 尾瀬口行きの船が出航。奥只見湖の大自然を眺めながら尾瀬口へ。とくに新緑と紅葉の時期は絶景!
10:05 尾瀬口着。待ち構えている沼山峠行きバスに乗り込む。途中、御池でのトイレ休憩を経て、沼山峠へ。
11:15 トレッキングスタート。
11:45 あっという間に大江湿原に。
12:00 尾瀬沼のほとりの長蔵小屋に到着。ひとやすみ。
尾瀬沼周辺を散策。一周する場合は早足で!
13:45 長蔵小屋周辺を出発。帰りは登りがちょっとだけ多いので1時間の行程をみておくと安心。乗り遅れると帰れなくなるので…。
14:45 沼山峠着。
15:00 尾瀬口行きバス出発。船を乗り継いで奥只見湖の駐車場へ。駐車場着は17:00
詳細は下記のページに。
https://www.iine-uonuma.jp/play/nature/oze-2.html
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