里山十帖のある南魚沼市には「坂戸山」という、市民が愛する山があります。標高634メートル。市街から気軽に登れるので、アスリートからおじいちゃん、子供までがそれぞれのペースで楽しんでいます。毎日、2往復、3往復する人もいて、さながら市民公園です。
実は国史跡の山城でもあり、主な城主は長尾政景、上杉景勝。北条氏や織田氏の侵攻をも防いだ山城でした。
かつての姿は山頂に登るとすぐにわかります。けっして高い山ではありませんが、山頂からはぐるり360度の眺望。眼下に魚野川と街を見下ろすだけでなく、八海山、中ノ岳、巻機山、苗場山など、標高2000メートル前後の山々を一望できるのです。
そしてこの季節、もう一つの目的が山頂付近のカタクリ。山頂の先にある「大城」では一面にカタクリが咲き誇り、ピンクの絨毯のよう。今年は雪消えが遅かったおかげで、一昨日もまだこんな状態でした。
カタクリはシーズン終盤ですが、山頂からの絶景は通年同じ。トレッキングシューズなどは不要でスニーカーでも登れる気軽な山なので、ぜひ里山十帖に来た際は、帰りにふらっと寄ってみてください。
ちなみに麓の駐車場から山頂までは徒歩約1時間。地元ではトレランを楽しむ人も多く、その場合は登り30分、下り20分がおおよその目安です。
【坂戸山の詳細情報】
http://www.pref.niigata.lg.jp/minamiuonu…/1345064465114.html
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