里山十帖のベストシーズンがやってきました。素晴らしい新緑と水鏡。歴史的な小雪だった冬ですが、4月の気温が低かったことから山の雪解けは例年並みで、山々にはまだ雪が残っています。
里山十帖は周囲に民家がない、山の中腹に建っています。流れる空気は常にフレッシュ、聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。三密空間とは全く無縁な世界が広がっています。
そして。里山十帖といえば山菜料理。免疫力アップにおすすめなのはもちろんですが、今シーズンは日本料理出身の北崎とヴィーガン料理出身の桑木野、2人のシェフの社内コラボレーションを強化。お互いのいいところを融合させて、昨年以上の料理をご提供しています。
残念ながら、お客様はほとんどいらっしゃいません。でも、キッチンもサービスも「全力」で皆さまをお迎えしています。
何に「全力」かと言えば、この2ヶ月、お客様とスタッフ双方のリスクをいかに減らすか、日々オペレーションを変更しながらバリエーションを作ってきました。
レストラン食は残しつつ朝夕食ともに部屋食をスタートさせ、ご希望により客室でのチェックインを始め、ラウンジでのお飲み物を屋外でご提供に切り替え……もちろん清掃や換気の強化は当然。お客様にいかに快適に、安心して過ごしていただけるか、日々模索しています。
そしてオペレーションが複雑化する中で重要なのが、ご予約時に伺う下記のアンケート。ご予約の最後にお尋ねする質問なので、一般の方がご覧になることはありませんが、ちょっと公開しようと思います。
【Q】お客様、スタッフ双方の感染防止のため様々な対策を行っておりますが、いちばん難しいのがお客様との距離。ご宿泊される際、どの程度のサービスを望まれますか?
A1 基本的に会話せずに客室へ案内して欲しい。荷物も触らないで欲しい。夕朝食も会話せずに提供して欲しい。
A2 少しの説明なら良いが会話は最低限にして欲しい。ただ、荷物くらいは運んで欲しい。
A3 他の宿泊者と離れているならチェックイン時もロビーで一息つきたい。ただし食事等の説明は手短にして欲しい。
A4 できる限りいつも通り接客して欲しい。距離を保って話してくれるなら食事の説明もしっかりして欲しい。
このご回答によって、チェックインの場所やスタッフの対応を臨機応変しています。そしてもう一つ、お客様にお願いしていること、それが下記。
【お願い】
1・ご宿泊される全員が「感染症と診断されていないこと」、ご宿泊の2週間以内に「感染症の人と接触していないこと」、「三密空間をできるだけ避けて生活していること」、数日前から当日にかけて「風邪の諸症状がないこと」を誓約いただいております。本当はこのような誓約を求めたくないですし、お客様も大歓迎なのですが、双方が「感染をできるだけ避けるように日常生活を送っていること」が大切だと思っております。ご理解いただければ幸いです。
2・都市部からのお客様は、できる限りご自宅と里山十帖のドアtoドアでお越しいただけますようお願いいたします。
3・チェックインは15:00、アウトは11:00です。現在、感染症対策のため清掃に時間がかかっております。スタッフは客室清掃後に感染症対策のためシャワーを浴びてから、15時を迎えるオペレーションになっております。15時前は待機しているスタッフがほとんどおりません。私たちも万全の態勢でお客様をお迎えしたいので、15時以降のチェックインをお願い致します。
「やりすぎでは?」というお客様もいらっしゃるのですが、これからの時代、私たちは「双方の信頼感」が重要だと思っています。予約数の少ない理由はこれかもしれませんが、それは仕方ないことと思っています。
梅雨入りまでは最高のシーズンが続きます。日頃、家の中でじっとしていてストレスの溜まっている方、ぜひ、春の里山十帖にお越しください。私たちはもちろん、大自然も、鳥も、風も、空も、大歓迎でお待ちしております。
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