里山十帖の開業は2014年、地方創生の地の字もなかった頃。このプロジェクトをスタートさせたのはさらに2年前の2012年5月。東日本大震災からわずか1年、観光分野や地方への投資は誰もが及び腰でした。
当然ながら当初は「1年もたない」「なぜまた魚沼で?」と言われていたのですが、その里山十帖が、なんと2019年度の「ジャパン・ツーリズム・アワード」を受賞しました。
審査委員のコメントは以下のように発表されています。
「衣食住を始めとした地域の魅力を発信する基地として古民家を13部屋の宿に変身させた。地域の食材をふんだんに使った料理やおもてなしで、稼働率90%超と宿泊客の評価も高い。地域活性化モデルとしてさらなる発展的の高い取組と評価した」。
このコメントを読むと、しみじみ感じることがたくさんあります。この5年間で、日本中に「地域を発信する宿」「ライフスタイルを発信する宿」そして「ブランドを発信する宿」まで、たくさんのメディア型ホテルが開業しました。
また地方創生の現場では「地域活性化には、地域を表現する宿が必ず必要」とまで言われるようになりました。
2020年、私たちは長野県松本で、そして新潟県魚沼市で、新たな宿を開業します。どちらも従来にはなかったタイプの宿。特に松本市の宿泊施設は里山十帖の開業以上に、「命」をかけたプロジェクトです。
今年5月、「里山十帖」は開業5周年を迎えました。そして同じく5月、株式会社自遊人は創業30周年を迎えました。一つの区切りだった2019年ですが、2020年は新たな船出の年。さらに気合を入れて頑張っていきたいと思います。
来年も里山十帖をよろしくおねがいします。
株式会社自遊人
代表取締役 岩佐十良
31
*掲載されている情報は、投稿時の情報です