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箱根本箱がグッドデザイン賞ベスト100を受賞しました!

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「里山十帖」の姉妹館、「箱根本箱」がグッドデザイン賞ベスト100を受賞しました!

思い起こせば4年前、「里山十帖」の開業直後、2015年から始まった日本出版販売と自遊人の共同プロジェクト。駅前書店が担っていた「知らなかった知識との出会い」の場を作りたい。そして本という形態を見直してもらいたい。そんな思いからスタートしたプロジェクトです。

「箱根本箱」はライブラリーホテル(ブックホテル)ではなく「すべての本が買える」書店機能を備えたホテル。それが私達自遊人がこだわった点で、企画が始まった当初、日本にはまだライブラリーホテルも存在していませんでした。

気持ちがニュートラルな状態の旅先では、駅前書店よりもさらに「新しい世界の知識」と触れ合う機会が増えます。実際に箱根本箱での一人あたり書籍購入金額は一般書店の3倍! これは私たちの仮説を裏付けるものであり、とても嬉しいことです。

しかし2018年夏に開業するまでには長い道のりを要しました。日販はご存知の通り書籍流通の会社。「なぜホテルを?」という議論が社内で起きるのは当然で、工事着工のゴーサインが出るまでには2年弱の検討期間がかかったのです。

ただ日販社内には「本への熱い想い」を持った社員、そして役員の方々がたくさんいました。時間はかかったものの、ゴーサインが出てからは、私たちも驚くほどのスピードで進んでいます。

一号店は「箱根本箱」ですが、今回のグッドデザイン賞では箱根本箱の企画中に生まれた会員制書店というアイデアを実装した「文喫」もベスト100に!!(文喫は日販の単独事業) ベスト100のハードルがいかに高いか知っているだけに、感動、感激ひとしおです。

今回のダブル受賞、そして箱根本箱の受賞は、本というメディアの可能性はもちろんですが、私たちの目的でもあった「異業種や異次元の企業体の協業によって様々な可能性を生み出すことができる」「あらゆる困難を克服することができる」、そんな点を評価してもらったと捉えています。

おかげさまで「箱根本箱」は、開業1年で月間の客室稼働率が90%を突破しました。この数字は、ホテルの客室数が供給過剰になりつつある箱根においては上々の数字です。

そしてさらに。2社の共同プロジェクト「箱根本箱」は、それぞれの会社で様々なプロジェクトへと発展していっています。日販が単独でスタートさせた「文喫」は最初の事例ですが、来年春には長野県松本市に「松本屋」が自遊人の資本で開業予定。文字通り「松本の本屋」さんですが、箱根本箱や文喫とはまた違う、街を変えていく仕掛けを考えています。

ちなみに私たち自遊人の運営ですから、食事も本気。夕食のコンセプトは「箱根周辺の自然と歴史を表現したローカルガストロノミー」。アンティカ・オステリア・デル・ポンテ ミラノ本店での修行経験もある佐々木祐治が料理を担当しています。

「まだ箱根本箱に行ったことがない」という方はぜひ箱根本箱にお越しください。皆様のお越しをお待ちしております!

箱根本箱クリエイティブディレクター
自遊人 代表取締役
岩佐十良

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