里山十帖の姉妹店として、箱根・強羅にオープンした「箱根本箱」。本のイメージが強すぎて、レストランはほとんど話題になっていませんが、実は私たちが相当な気合いを入れているのがレストランです。
写真は「箱根本箱」の料理。シェフは新潟・長岡で「mano」という店を自分で開いていた佐々木祐治。「もっと深い世界を追求したい!」と昨年末に店を閉めて里山十帖チームに合流。里山十帖のエッセンスを取り入れながら、新しい箱根の味を模索しています。
元々は東京とミラノ両店の「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」に勤め、最終的には肉の部門シェフになった実力の持ち主。その後、弘前の「オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ」でも3年間勉強した異色の経歴を持っていて、自家製チーズや生ハムはサスィーノ譲りのクオリティです。
一方で佐々木の不得意分野だったのが「野菜・山菜」、そして「魚の肝」などの苦味。でも里山十帖で毎日ひたすら野菜や山菜と向き合い、料理が大きく変化。野菜の優しい旨味を扱えるようになって、肉料理の味もさらに洗練されました。
そして箱根本箱の開業より少し前、里山十帖でも今年の春から大きく料理が変わっています。
今までの日本料理をベースにした構成から、さらに「ここでしか食べられない料理」へ。
日本各地には素晴らしい食材や調理方法が埋もれています。この風前の灯火のような素晴らしい食文化を体験していただくだけでなく、いかに素材の味を引き出して、様々な素材の出会いを料理として表現するか、優しく、そして繊細な味をどのように表現するのか。単に「守る」「使う」だけではなく、「食素材の競演」が私たちのテーマです。
里山十帖は8月6日、7日に空室が、箱根本箱はお盆もまだ空室があります。ぜひ、里山十帖と箱根本箱で、料理を楽しんでいただけたら幸いです。
【ご予約は】
jiyujinhotels.com
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