里山十帖がサポートする旅館再生プロジェクトが始まりました。
山形県の「とある宿」。
他社買い取りによるサブリース営業でもなければ、オペレーション受託でもなく、この再生プロジェクトの最大の特徴は、長年経営を続けてきた旅館を親族間で事業継承するということ。
きっと一般の方は「あたりまえのことでは?」と思われるかもしれませんが、実は全国各地の旅館のほとんどが大きな負債を抱えていて、新たな投資ができない状態。つまり、親族間で事業継承するということは、設備投資ができないのに負債だけが継承されるということなのです。でもそれでは、最終的に行き詰まってしまうのは目に見えています。
そこで今回は旧会社を「精算」してから、親族が資金サポートを行って新会社を設立、親族が再生・再建するという形になりました。
通常であれば「精算」後は、全国展開の安売りチェーンなどが買い取ったり、オペレーションするのが通例なのですが、今回の特徴は「親族がやる」ことを決めたこと。なぜ今までそういう形態がなかったのかといえば、それは親族同士、あまりに大変な姿を見ていたので、「もうやめよう」という考え方が主流だったからです。
今回の事業継承サポートは責任重大。このプロジェクトが成功すれば、全国の温泉地で親族による旅館再生に道が開けます。全国で主流の再生手法とは異なる新たな「仕組み」をつくるために。皆さん、ぜひ応援してください!
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