例年より10日以上遅れていた紅葉ですが、いきなりピークがやってきました。写真は20日の巻機山(まきはたやま)と18日の平ヶ岳。とくに北斜面は色付きが良く、かなりの「当たり年」。今年は残暑が厳しかったので「紅葉はダメなのでは?」と誰もが思っていましたが、意外や意外、かなり鮮やかに色付いています。
さらに今年の紅葉が特徴的なのは「全山紅葉」していること。例年、紅葉は帯になって山の上から降りてきます。紅葉ピークの部分(帯)はだいたい標高差で100メートル前後。ピークより下は色付きが弱く、ピークより上は落葉が始まっています。山に登る場合、どこかで紅葉ピークの帯を通過するのが一般的で「ずっと紅葉している」ことはまずありません。ところが今年は標高1500メートル以上がいきなり全面紅葉したのです。山頂から見下ろすと紅葉の絨毯、登山道の途中から山々を眺めると紅葉の大パノラマ。色付きは例年並みですが、美しさと迫力は例年以上で「紅葉の当たり年」と言えると思います。
さてこの先の紅葉ですが、週間予報、1ヶ月予報によると、この後はかなりの高温傾向。つまり現在の紅葉は温存されると予測されます。一方、標高1500メートル以下の紅葉はさらに遅くなり、次の寒気がやってくる月末以降、という感じでしょうか。奥只見湖やドラゴンドラ、八海山ロープウェイは今月末から11月初旬、里山十帖周辺の「里山」は11月中旬から下旬、という感じでしょうか。
ちなみに尾瀬十帖からの山歩き、越後駒ヶ岳、荒沢岳(鎖が10月末で取り外されるので登山は10月末まで)などへの登山道は今がまさに紅葉ピーク。どの登山道も北斜面なので素晴らしい紅葉を眺められます。ぜひプレオープン中の尾瀬十帖にもお越しください。
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