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10 Stories Stayその2 シェアキッチンはあるけれど、自炊施設ではありません

新しくオープンする「10 Stories Stay」にはシェアキッチンがあります。でも「自炊」前提の施設ではありません。「ん? 矛盾していない?」と思うかもしれません。でも矛盾していないんです。シェアキッチンは「毎日の食事にポリシー持っている人のために」「アレルギーの人のために」「食事制限のある人のために」「宗教上の理由で外食できない人のために」作った施設なのです。

もちろん、地元の農産物で料理していただくことも大歓迎。近くには道の駅もあります。ささっと作ってしかも美味しい。そんなちょっと贅沢な日常の食を楽しんでいただけると思います。

さらに「UONUMA」と「MATSUMOTO」の周辺にはコース料理の店から居酒屋、ラーメン屋さんまで、たくさん美味しい店があります。朝は「UONUMA」だと「ファームフロント関農園」というおにぎり屋さんに行っていただければ、9時30分から最高の朝ごはんを味わえます。そんな、地域のお店を利用していただきたい、というのが食事をご提供しない理由なのです。
コンビニでカップ麺を買ってきて、「安く済まそう」という方のためのシェアキッチンではありません。

それともうひとつ。滞在型施設といえば全客室にキッチンが付いているのが相場ですが、「10 Stories Stay」でそうしなかったのは、料理を自分でする方としない方の差が激しいと想定しているから。たとえば「UONUMA」は9室。満室時でも3〜4室の方が調理するのであれば、客室に狭いキッチンがついているより、広いシェアキッチンがあったほうがいいだろう、という判断です。

ちなみに僕自身、新潟に移転する前後の5〜6年(つまり20年前くらい)、ベジタリアン時代がありました(現在は超雑食ですが)。その頃の旅行や出張は本当に大変で、炊飯器、鍋、調味料、調理器具一式を滞在先に送って(または車に積んで)、やっとの思いで毎日の食を繋いでいたのでした。なので、シェアキッチンを作った背景にはそんな自分自身の経験もあります。

ただし「OZE」だけはちょっと異なります。「OZE」は、地域のお店を利用してもらいたくても、周囲にまったくお店がありません。麓の街まで1時間。道の駅まで45分、商店まで30分以上。6室のほぼ全員がシェアキッチンを使うだろうという前提で、かなり広くなっています。一方で、徒歩圏内に飲食店がたくさんある松本のシェアキッチンは小さめです。
ということで、これから少しずつ、3つの施設についてご紹介していきたいと思います。

株式会社自遊人 
クリエイティブディレクター 岩佐十良

写真は、最初の1枚目が「UONUMA」、2枚目が「OZE」のシェアキッチンです。

*掲載されている情報は、投稿時の情報です

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